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::: 竹富島の自然、生活、文化を守る活動 :::

2019/08/11


ビジターセンター 竹富島ゆがふ館

 7月から8月にかけて沖縄有数の観光地である竹富島で、島を守る運動が活発になっています。

 コンドイビーチ付近に予定されているリゾートホテルの建設工事が近々着工されるという情報があり、それに反対する島民を中心とした「竹富島を守る会」による、「竹富島コンドイビーチホテル」建設中止を求める署名活動(6月23日〜7月20日)が展開されました。

 結果、賛同する署名がおよそ4万4千筆寄せられました。

 この内容は、7月4日のフジテレビ「とくダネ!」や8月9日の琉球朝日放送「開発か伝統か 竹富島リゾートホテル建設」として報道されました。
 ネットで「竹富島を守る会」や「竹富島リゾートホテル建設」を検索していただければ経緯はよくわかると思いますが、これは竹富島だけの問題ではないと言えます。

 私は2003年に初めて竹富島を訪れ、伝統的建造物群保存地区にある民宿に宿泊しました。
 美しい赤瓦やシーサーが印象的な伝統建造物、白砂の敷かれた道路、手入れの行き届いた聖地、西桟橋の夕日、コンドイビーチの美しい砂浜、島に住む人々の素朴で暖かなもてなしなど・・・島の自然や氣が作り出すゆったりと優しい雰囲気に癒されて、自然と心が開かれて、初対面の人とも気軽に会話が弾んだことを覚えています。

 最も印象的だったのは、「喜宝院蒐集館」を訪れ、上勢頭芳徳館長(故人)にお会いした時の体験です。
 私が風水の仕事をしていると話したら、興味を持って下さり、竹富島が重要伝統的建築物群保存地区に選定されたいきさつについて話して下さいました。
 一度舗装された道路をわざわざ壊して土の道路に戻し、サンゴの白砂を敷いて昔ながらの集落景観を復元したこと。
 島の自然や伝統文化、暮らしを守ることを一番に考え、外部資本による開発から竹富島を守るために、島民全体で何度も意見交換をしながら、『竹富島憲章 昭和61(1986)年』が制定されたことなどを教えていただき、貴重な資料もいただきました。

 その日の夕方、島の人たちが集まってサンゴの石垣をユイ(助け合いの意)で積み上げる作業に、私も参加させてもらいました。まちなみ館(公民館)のトイレの外側の石垣の一部は私が積んだものです。上勢頭芳徳館長の人を分け隔てしない、暖かで大らかな人柄に感動しました。

 2019年2月19日に再び竹富島を訪れて風水と街並み保存の現状について調査しました。
 残念なことに上勢頭芳徳氏は2017年に逝去されていて再会できませんでしたが、現在「喜宝院蒐集館」を管理されているご子息や竹富島集落景観保存調整委員会会長の水野氏、「竹富島を守る会」の阿佐伊氏にお会いすることが出来ました。

 一通り話をうかがってから、実際に集落や御嶽を案内していただき風水調査をすることが出来ました。
 こうした若い方々も竹富島の自然と伝統文化を守るため、『竹富島憲章』に込められた思いを先代からしっかり引き継いでおられ、とても頼もしく感じました。

 今回、時代の変化に合わせて改訂された『竹富島憲章 平成29(2017)年4月1日版』を戴きました。


『竹富島憲章』前文

 竹富島は、2007年頃からのリゾートホテル建設問題(星のや竹富島)で島民の意見が割れ、揺れ動きました。当時公民館長だった上勢頭芳徳氏が星野リゾート星野佳路社長と何度も膝を突き合わせて話し合ったそうです。

 結果、星野社長が『竹富島憲章』を十分理解し、当初反対を表明していた上勢頭氏も星のやの施設が竹富島の自然環境や伝統文化、秩序ある島民の暮らしを破壊することなく、新たな観光資源として竹富島の将来にとって有益であると理解できたようです。

 上勢頭芳徳氏は正装をして調印式に臨み、血判を押したと息子さんから聞きました。島外の出身でありながら、竹富島の人々を愛し、島に心血を注いできた芳徳氏らしい決断だったと思います。

 国家でも、会社でも、家庭でも約束事は人間同士の信頼関係があって初めて成立するものだと言えます。真剣に話し合う中で星野社長と上勢頭氏には深い信頼関係が築かれたのでしょう。

 話はそれますが、現在の日韓関係の悪化は国のトップの信頼関係が失われた結果だと言えます。原因はこれまで日本と結ばれた国家間の約束を平気で破る韓国のムンジェイン大統領にあるでしょう。
 北朝鮮との経済協調を掲げて日本と敵対するような言動は、国連決議に反する妄想といっても過言ではありません。妄想にとらわれて約束を破るような人とは安倍首相でなくても会う気にはなれないでしょう。

 話は戻りますが、現在竹富島は厳しい状況に置かれています。
 株式会社アールジェイエステートによる竹富島コンドイビーチホテル建設にあたっては、既に沖縄県の建築許可が下りているため、いつでも建設工事着工が可能です。

 島民の80%以上が反対しているにもかかわらず、誠実に向き合って理解を得ようとしないアールジェイエステート側の態度を見れば、竹富島の人々が大切に守ってきた『竹富島憲章』がないがしろにされ、竹富島の自然が汚され、島の伝統や生活環境が乱されていくのではないかと不安になるのは当然でしょう。
 お金儲けしか考えない企業に島が蹂躙されていくような気がしてなりません。


竹富島伝統的建造物の赤瓦屋根

 今日では、沖縄をはじめ地方都市は近代化が進み、古い伝統的な街並みや景観が破壊されつつあります。先人の知恵や暮らしが忘れ去られて行くように感じられ、風水に携わる者として、伝統的な街並みを保存することが大切だと感じるようになってきました。
 沖縄では竹富島と渡名喜島が伝統的集落景観の最後の砦となっています。

 また、地方の観光地では海外からの観光客急増による経済効果に喜んだのも束の間、迷惑行為も増えたため、入域人数を制限する動きも出ています。

 人口350人ほどの島に年間50万人の観光客が訪れるという竹富島は観光公害に近い状況にあるとも思われます。
 来月には地域自然資産法に基づき、竹富島への来島者から任意の協力金300円を徴収する「入域料」も検討されています。

 竹富島コンドイビーチホテル建設を阻止できる法律は現在ありません。建設反対の署名を提出するなどして開発業者の考えが変わることを期待することしかできません。

 竹富島だけでなく、自然環境や住民生活に支障をきたしかねない規模の観光開発行為には法律的に何らかの規制があっても良いように思います。
 

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::: 8月の風水開運アドバイス :::

2019/08/04


 暑中お見舞い申し上げます!

 ここ数年、日本本土での猛暑日が増えているようで、沖縄よりも本土の最高気温が高い日が多くなっています。熱中症にはお気をつけ下さい。

 沖縄本島では気温がさほど上がらなくても蒸し暑い日が続いています。にわか雨がよく降るので子供たちは雨の中を傘もささずに歩いていますが、洗濯物を干す時には気をつかいます。7月に雨が多かったのでダムも満水状態。渇水の心配は無いようです。

 世界的に気候変動が大きくなって異常気象が増え、温暖化対策が叫ばれても一向に改善する兆しは見えません。特に米国がトランプ大統領になってからは、他国との競争や自国経済優先に各国の関心が向けられるようになり、世界の国々が協調・協力して地球環境を守ろうという活動に水を差しているように感じます。

 AIを使ったマーケティングは人間の物欲の可能性を際限なく広げます。世界人口の数パーセントの人が世界の経済資本を独占し、経済格差が益々大きくなっていくことも予測されます。人間がAIによって監視、コントロールされるということも現実味を帯びてきました。人間が合理的指標や数値でランク付けされる社会では、平等で安全のようにも見えますが、心情や思いは数値化しにくいものなので、反映されにくく、結果的に殺伐としたものになりやすいと思われます。

 住宅建築では地球温暖化対策を考慮して、住宅・建築物の省エネルギー基準が建物の規模や用途に応じて決められています。一戸建て住宅の義務化は当面見送られましたが、設計者である建築士から建築主に対して省エネルギー基準への適合状況などを説明することを義務付ける制度が創設されました。

 内容的には、寒冷地にある住宅のように窓を少なくして複層ガラスにし、断熱性能の高い屋根材・床材・壁材や断熱材によって天井・床・壁の断熱効果を高め、LED照明やハイテク家電を用いることでエネルギー消費量を低減させて、二酸化炭素排出量を抑えようとする考え方です。イメージ的には熱いお茶の冷めにくい魔法瓶のような住宅です。

 建築コストは嵩みますが、電気代が安くなること、ここ数年の猛暑や寒波の影響を室内では受けにくいことなどのメリットがあります。ただし、停電すると機能が損なわれるため、太陽光発電や蓄電池、自家発電機とセットにしなければ安心できませんね。

 亜熱帯気候の沖縄では伝統的に開放的な間取りの住宅が一般的です。省エネ法が義務化された場合には、住宅景観が様変わりして沖縄らしさが失われていくと危惧する設計士もいます。

 沖縄では琉球王朝時代の18世紀頃から風水思想に基づいた集落が形成されていったと考えられます。その基本は屋根を低く、軒を長くした建物の構造だけでなく、屋敷を囲う石垣やフクギの防風林(沖縄風水用語では抱護という)、ヒンプンと呼ばれる風除けと魔除けを兼ねた屏風状の石壁や植栽などによって、風と水(雨水や湿気)を制御して、暑さ寒さを和らげて自然と共生する住環境づくりでした。

 その考えは、コンクリート住宅が建ち並ぶようになった現代でも電気に頼らない花ブロックや屋根付きのバルコニーによる暑さ対策として生かされています。

 住宅の省エネ性能を数値化する場合、素材の熱伝導率や家電の消費電力などは考慮されますが、植栽や花ブロックによる遮熱効果や通風による体感温度の低下効果、居心地の良さなどは数値化するのが難しいため考慮されません。

 数値化されていく事物はやがてAIによって管理されていくようになるでしょうが、数値化出来ないものにこそ、それぞれの地域の自然環境に調和した生活様式があり、それが文化や地域の特性や個性を生んでいると考えられます。

 これからの人間は、自然だけでなく、AIとも調和しながら合理的、効率的に生きていくようになるでしょう。

 ただし、30年以上風水を研究・実践する中で意識の現実化や運勢、氣エネルギー、霊的存在など今の科学では証明できないものをこれまで数多く体験してきました。数値化できないものにこそ本当に大切なものがあるように思います。



8月の二十四節気は立秋(りっしゅう)から処暑(しょしょ)の時期となります。
【立秋】
 今年の立秋は8月8日です。夏の土用の酷暑も過ぎ、暦の上では秋に入りますが、実際には残暑が厳しく猛暑日が続きます。それでも立秋を過ぎると少しずつ風や雲の形などに秋の気配を感じるようになります。暑中見舞いは、立秋から残暑見舞いとなります。

【処暑】
 処暑は8月23日です。処暑には暑さが止むという意味があり、照り付けるような陽射しも和らぎ、風に涼しさを感じるようになります。この時期になると穀物が実を充実させてきますが、本土では台風シーズンに入ります。

【沖縄のお盆】
 沖縄や一部の地域では旧盆で行ないます。今年は8月13日が先祖(グソーンチュ)をお迎えする日(ウンケー)、8月15日がお送りをする日(ウークイ)です。お盆にはごちそうを用意して御先祖をお迎えし、青年たちが踊り(エイサー)を踊ってもてなします。

 特にウークイには、太鼓を打ち鳴らしながらエイサーを踊って町中を繰り歩きます。先祖の霊がこの世に居残らないように、迷わないように太鼓を大きな音で打ち鳴らすという意味もあるようです。



【風水による熱中症対策】
 風水では夏の強烈な「火の氣」を弱めるための即効的対処法として「水の氣」を用います。

 ただし、火⇔水は正反対の性質があって強烈に作用するため、緩やかに火の氣を弱めたい場合には「木の氣」を持つ緑のカーテンや植栽、観葉植物をベランダや部屋に置きます。
 植物は水を根から吸い上げて葉から蒸散するため火の氣を和らげます。植物は日射を遮り日除け対策にもなります。グリーンの葉は目に優しいだけでなく寒色系なので涼感を呼び、体感温度を下げてくれます。

(1)打ち水
 コンクリートは蓄熱するため、コンクリート住宅やマンションでは夜になって気温が下がっても室内の温度は高いままです。寝ている間に熱中症になることもあります。
 夕方、ベランダや庭に打ち水をすると気化熱で温度を下げる効果があります。

(2)シャワーを浴びる
 昔なら行水をしたでしょうが、今はシャワーがおすすめです。
 朝起きてシャワー、汗をかいたらシャワー、家に帰ったらシャワー、寝る前にシャワー・・・、こまめにシャワーを浴びて火照った体を冷やし、汗も流してさっぱりしましょう。
 シャワーヘッドをミストシャワーに切り替えればマイナスイオン効果も相まって、癒されて気持ちよく眠れます。

(3)霧吹き
 帰宅した時、部屋が暑くなっていてクーラーのスイッチを入れてもすぐには冷えませんが、扇風機の前で霧吹きをかけて霧混じりの風で体を冷やすと効果的です。
 窓辺に観葉植物を置いて、朝と夕方に葉に霧吹きで水をかけるのも部屋を涼しくする効果があります。

(4)濡れたタオル、保冷剤
 濡れたタオルを首に巻くと涼しいですが、タオルに保冷剤を入れて首に巻くとさらに効果的です。

(5)水の氣を持つ青色
 私たちは、同じ温度であっても暖色系=暖かい、寒色系=冷たいと感じます。これは色が心理的に作用して体感温度が変わるためです。
 室内のインテリアを水の氣を持つブルー系でまとめることで、見た目から清涼感を感じて体感温度を下げることが出来ます。

 一日中冷たい水を飲み、アイスや冷えたものばかり食べ続けると胃腸が弱って、9月になると夏バテしやすくなります。居住環境にも気を配って、元気に猛暑を乗り切りましょう。

【今月の祝い事によい吉日など】
8月の吉日は17日(土)、19日(月)、23日(金)。
ラッキーアイテムは、日傘、アイスクリーム、発酵食品。
ラッキーカラーはオフホワイト、黄色、アースカラー。

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